立春も過ぎて、つい春になったかと思いたいところですが

残寒いまだに去らぬ毎日が続いておりま

それでも陽射しは少しずつ明るさを増してきたと感じるのは私だけでしょうか。

春の訪れを待ちわびながら、もうしばらく元気に過ごしましょう。

 

平成20年2月9日

 義志東京本店 

                                          店長  樽見陽子

 

 

【新作入荷情報】

 

Tシャツ型第1「覗き三宝荒神」

 

 

 価格:10,290円(税込み) 色:白・青 サイズ:中・大・特大

 

戦国武将、上杉謙信所用の三宝荒神形張懸兜。
その面型の前立を大胆に描写。

荒神の三面のそれぞれは朱、黒、青の漆塗りで、

三宝荒神とは仏宝、法宝、僧宝の三宝を守護する仏神である。
迫力のある金色の眼球に、牙を剥いて威嚇しているようなこの姿はひと際目を引く。

他にはない存在感を放つ強烈な一枚。

 

 

裏毛袖なし土管襟「覗き亀甲」

 

 

価格:15,540円(税込み) 色:黒 サイズ:小・中・大

 

首周りのデザインに焦点を絞った、かぶりの袖なし羽織。

もちろんアウターとしても活用できるが、胸部の露出を完全に封じ込んでいる為、

腕を出し、インナーとして地肌に一枚で着るスタイリングもお勧め。

義志別注で織りたてた市村藤斉の真田紐を機能美として贅沢にあしらい、

紐の使い方を変化させることにより様々な表情が演出できる仕様。

素材の重厚感と腕見せのイカついデザインに対し、正面にあしらった簡素な落とし穴ポケットが
拍子抜けするようにお茶目で、剛と柔のバランスを見事につり合わせている。

 

 

Tシャツ型第47「よろけ縞」

 

 

価格:9,345円(税込み) 色:白・黒 サイズ:小・中・大

 

江戸時代の武士の裃に用いられた江戸小紋のよろけ縞という独特なゆがみのある縞模様を

部分的に拡大して、袖に大胆かつ繊細にあしらった。
小紋をあえて大きく描き、ダイナミックな義志らしさを表現。
引き締まった色合いとあいまって、細い腕も逞しくみせる効果を計算した。

 

 

 

【義志情報通】

 

義志×RGB

 

異彩を放つシルバーアクセサリーブランドRGBと義志の初となるカットソーのコラボレーション。

奇抜な発想と自由奔放で自己主張の強い2組のデザイナーによって創作された作品。

両袖に描いた「ザン」の文字は自分が参上したときの効果音を表している。

黒のラバーインクプリントの上に銀箔を重ねた大変豪華なつくり。
素材は織りムラのある綿100%の天竺素材を使用。
優れたデザイン性に加えて着心地の良い質感も楽しんで欲しい。 

 

Tシャツ型第31「俺参上」

 

 

 価格:15,540円(税込み) 色:白 サイズ:小・中・大・特大

 

 

 

【義志東京本店情報】

 

商品入荷のご案内をさせて頂きます。

巨大な頭巾が特徴の大頭巾羽織が再入荷致します。

また、下旬にはいまや義志には欠かせない陣羽織シャツ型第4から

定番色の「白」に加え「紺」の2色をご用意させて頂きます。

その他、仕立ての良さが際立つデニムパンツ「大地」も再入荷するなど

春の装いに相応しい商品が続々と再入荷致します。

是非春物の新作とあわせてご覧下さいませ。

みなさまのご来店を心よりお待ち申し上げております。

 

 店長のブログ
 
http://blog.livedoor.jp/yoshiyuki_tokyo/

 

 

 

【進化せよ、日本】 

〜代表・緒方義志の言いたい放題20〜

 

 

 

「中国人を笑う日本人」

 

「人のふりみて我がふり直せ」という格言があります。

これは、他人の行動でおかしいと思うところがあれば、

自分がそうならないように自らを改めよという意味で、日本人ならば

誰もが知っていて、かつ多くの人が共感を持っている諺のひとつだと

言えるのではないでしょうか。しかし、この言葉を大事にする日本人に

今最もあてはまる別の格言は、「言うは易し、行うは難し」なのでは

ないかと、この頃ふと感じるようになりました。

 

先日も、テレビの報道番組が中国人の流行や価値観について

触れている特集を見た折に、この思いを新たに強く持つようになりました。

ここのところ、メディアの中国に対する報道などで、「ものまね国家」、

「偽物国家」といった風に、暗に中国の産業界におけるもの作りや

表現方法の独自性の無さや自尊心の欠如を嘲笑するような

内容のものをしばしば目にします。

 

私が気になったそんな報道のひとつは、「今、中国では日本製の商品や

日本語そのものが流行っていて、食品のパッケージや雑貨、その他

様々な商品に意味不明な日本語を載せて日本風を演出している

商品が売れている」というものでした。この特集の中で、番組の記者は

現地のスーパーや雑貨店を取材し、なぜ今中国では商品を日本風に

見せることが流行っているのかを質問していきます。店員の答えは、

「日本製品は今中国でとても人気があるので、日本製でなくても

日本語を使えばそれらしく見えるからだ」といった具合で答えます。

さらに記者は質問します。「あなたは、これらの商品に書かれている

日本語の意味が分かりますか」と。すると、店員。「いいえ、全く分かりません」。

このとき、スタジオでは番組のキャスターたちが平和な笑みを浮かべて

VTRを見つめています。まるで、自分達の真似をして背伸びをする

健気な子供を「かわいい奴だ」と言いながら上から見下ろしている

大人のようです。これはまさに「余裕の笑い」とでも言うべきものです。

 

そして、カメラは更に次から次へと店頭の中国製品に記載された不思議な

日本語を映し出していきます。確かに、思わず笑ってしまうようなおかしな

日本語が盛りだくさんです。日本ではあり得ないような誤字、脱字に始まり、

日本人が決してしないような言葉遣いや言い回し、不必要な濁点や

句読点、ひらがなとカタカナが混ぜこぜになった単語や、変なところに

余計な字が入ってしまった単語、などなど。ひどいものでは、もはや

日本語とは呼べないくらいに意味が不明な単なる文字の羅列でしかないような

表記まであります。そんな日本語がパッケージや商品そのものの中心または

全体に堂々と配置されているのです。彼らにとっては、これら表記の

意味などはどうでもよく、ただ単純に高級感を出す為のデザイン的な

要素として感覚的に使っているだけなのだそうです。

そんな中国人の「日式」嗜好を、この番組は模倣する側と

される側の視点から面白おかしく報じていました。

 

この類の報道は、このような中国人の行為に対して良いとか悪いとかの

意見を表明するものではなく、ただ単純に中国ではこんな感覚や

手法が流行しているという事実を紹介しているだけです。表面上は

あくまでも事実の報道です。しかし、その報道の論調からは、

日本に憧れて意味も分からず日本語を無理やりに使いまくり、

なんとか日本を真似て洗練されたつもりになっている中国人を、

明らかに上からの目線で笑いものにしているかのような空気を

読み取ることができます。「君たち、俺達のことを真似したい気持ちは

分かるけどさ、言葉の意味すら分かってないんでしょ。実に表面的だねえ。

しかも、その表面的な模倣すらできていないじゃないか。いやあ、ひどいもんだ。

まあ、自分達がそれでご満悦なら俺達がとやかく言うことじゃないけれど、

それにしてもさすがにちょっと恥ずかしいと思わないかい」と、

そんな見下げた思いが腹の底には込められているかのようです。

 

私はこの報道を見て、確かに面白いとは思いましたが、同時に背筋が

凍るような感覚を覚えました。なぜなら、これは、私達日本人が英語や

フランス語を扱う態度や姿勢とそっくりそのままだぶって見えたからです。

私達が欧米言語を駆使してやっていることは、中国人が日本語を

使ってやっていることと何ら変わりがないのです。

 

しかし、それにしても日本のメディアは大したものです。何がと言って、

自分のことは棚に上げて他人を笑うということをここまで恥ずかしげもなく

やれるその虚しき高慢さが、です。もちろん、この番組を編集したテレビ局は、

まさか日本人が彼らと同類だなどとは全く思いもしていないことでしょう。

そして、恐らく、その番組を見ている視聴者の多くも中国を笑っていた

ことでしょう。しかし、この番組企画は、イギリスやフランスのテレビ局が

日本にやってきて、百貨店の洋服売り場や街の雑貨店などに行って

同じ趣旨の取材を行ったとしたら、ほぼ同じ落とし込み方での編集が

可能なのです。言葉の理解度や意味不明度に程度の差こそあれ、

○○語さえ使っていればお洒落で格好良く、洗練されて見えるからモノが

売れるという発想と価値観には、彼ら中国人と私たち日本人との間に

「五十歩百歩」程の相違もありません。そんな必勝の法則を喜んで

実践する中国人を腹の中で笑うたいそう高貴な精神を私たち日本人は

持ち合わせているつもりでいながら、実のところは自分たちが嘲笑する

性質を自らが大いに備えてしまっていることにまるで気付いて

いないという、最も痛々しいオチになっているのが現実なのです。

 

私には中国をかばい立てする義理は特にありませんから、中国を笑うなとか

中国人を馬鹿にするなと言って格好を付ける気はさらさらありません。

私達に中国人を笑う資格があるなら、相手に失礼のないように心の中で

くすっと笑ったらそれでいいとは思います。しかし、笑っている相手が実は

自分達でもあったということほど格好悪いことはありません。だからこそ、

他人を笑うためではなく、あくまでも自分達から笑われるような矛盾した

自分にならないよう、他人を見ておかしいと思うときこそ自らを見つめ直し、

自らの行動を改める努力をしていくべきなのではないでしょうか。

先に挙げたような報道も、中国を笑うだけに止まらず、自らの改善をも

示唆するような内容にまで落とし込むことができれば、きっと有意義な

情報発信となったはずです。特に人のことばかりを笑うメディアに

携わる皆様方、今一度「人のふり見て我がふり直せ」という

素晴らしい格言を思い出してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

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