青葉若葉が目に美しい好季を迎えました。

とはいえ連日不安定なお天気が続いておりますね。

どうかお健やかに、新緑の季節を満喫なさって下さいませ。

 

平成20年5月16日

 義志東京本店 

                                          店長  樽見陽子

 

【新作入荷情報】

 

簡素なデザインを追求しつつ細部へのこだわりには妥協しないのが義志流。
そこで今回は素材と縫製に徹底的にこだわったシンプルなカットソーが3型の連作で登場。
 

 

Tシャツ型第50「二本引き」

 

価格:8,925円(税込み) 色:白・紺 サイズ:小・中・大

 

肉厚な綿素材を使用した前合わせのVネックカットソー。
袖口の補強縫製も健在。素材と縫製の味だけで充分に主張出来る。

 

かぶり立ち襟シャツ「二本引き」

 

価格:11,340円(税込み) 色:白・紺・黄 サイズ:小・中・大

 

陣羽織を意識した直立の立ち襟と、特注の合金製亀甲型ボタンが特徴。
男らしい爽やかさを見事に引き出してくれる一枚。

 

度詰め天竺タンク「二本引き」

 

価格:8,190円(税込み) 色:白・紺・黄 サイズ:小・中・大

 

通常の義志のタンクトップと比べ、若干ゆとりを持たせてデザインしているため、
涼しげにゆったりと着られる仕上がりになっている。
脇に当てた綾テープが全体の印象を程よく引き締める。
 

 

鹿の子シャツ「覗き亀甲」

価格:12,600円(税込み) 色:泥白・紺・緑 サイズ:小・中・大・特大

 

肉厚で度の詰まった鹿の子地を使用したかぶりの襟付きシャツ。
製品染めをしているため、生地の織りが更に詰まって野生的な風合いに仕上がっている。
前立てには極細のワイヤーを仕込み、襟から胸元にかけての表情に動きをつけられるよう、

独自の工夫を施すというこだわりよう。
特に緑の発色は鮮やかで、人目をひきつけること間違いなし。

 

 

鳶型第2

 

価格:25,200円(税込み) 色:鶸茶・黒 サイズ:小・中・大

 

空手袴と鳶の融合型パンツが誕生。

腰まわりには空手袴の仕様を、裾にかけてのシルエットには鳶のデザインを取り入れた。

尻部分はフィットし膝から下は軽めの膨らみを持たせて軽快感を演出。

立体的に施した4つの大きめのポケットや、

従来の空手袴にはなかったフロントファスナーを装備

洗い加工による褪せた表情と、夏でも涼しく履ける軽さが秀逸。

 

 

【義志情報通】

 

「海下駄」先行予約

義志東京本店にて開始

 

先月号の【情報通】でちょっとだけお知らせ致しました「海下駄」が

遂に店頭にて予約受付を開始致します。

入荷後即完売が予想されるので、この機会をお見逃しなく。
※尚、商品の引渡し及び店頭発売は6月上旬予定。

 

 

 

【義志東京本店情報】

 

42656()まで開催されておりました

「袴祭り」は楽しんで頂けましたでしょうか?

貴重な連休中に足を運んで頂き誠にありがとうございました。

今後も皆様のご期待に添えますよう、一層の努力をしていくとともに

面白い事を企画していく意向です。

この夏も義志東京本店の活動にご注目下さいませ。

 

また、遅ればせながら義志の公式ホームページをリニューアル致しました。

マルコがモデルの春夏商品をご堪能下さい。

www.yoshiyuki.jp

 

 

義志東京本店のブログ
 
http://blog.livedoor.jp/yoshiyuki_tokyo/

 

 

 

【進化せよ、日本】 

〜代表・緒方義志の言いたい放題23〜

 

 

 

 「世界中で愛される草履」

 

日本の服飾文化は世界的に見ても特殊で、そのデザイン性や機能性は

日本という国土とその国土に根付いた文化においてのみ価値が見出されるものだと

思われがちです。現に、着物や下駄が日本以外の国で衣服の定番となった例は

見受けられず、それらはあくまでも日本人の民族衣装として位置づけられています。

一方、西洋のスーツやシャツ、靴やドレス、アメリカのジーンズやベースボールキャップなどは

文化や風土を超えて愛されるものとなっており、世界の先進諸国において

それらは普遍的価値を手に入れたと言っても過言ではありません。

 

しかし、これには、大航海時代から数百年続いた植民地政策により

西洋列強が力ずくで世界各国に上がり込み、自国の文化や様式を見せつけては現地人を感化したり、

あるいは問答無用で標準化したことによる影響がその大勢を占めると考えられます。

そのような経緯を思うと、洋服が世界中に浸透し、今や様々な国と文化の中で

日常着として愛用されるものになった一事をもって、西洋文化の相対的優等生を示す

論拠にはいささかもならないと私は考えます。なのに、日本人のみならず

世界の非欧米諸国の人々がここまで洋服に執着し依存しきっている有様は、

少々自虐的だとも最近は思えてしまいます。

 

特に私達日本人などは、日本の服飾文化は極めて地域民族限定型で、

そのデザイン性や機能性が外国人から理解されることは相当に難しいことだと思っています。

こと履物の文化などはとりわけ独特で、花緒を足の親指の股に引っかけて履く

下駄や草履などは野蛮で品がないとは思われても、到底世界の人たちから

求められる存在になどなりはしないと考える人も多いことでしょう。だから、恐らく日本人は、

自信を持って日本の服飾文化の魅力を世界に発信しようとする以前に、

「どうせ理解されないだろう」という諦めにも似た感覚が無意識に働いて、

洋服(西洋)の土俵でしか勝負ができないと思い込んでしまうのだと考えます。

 

しかし、そんなにクセの強い日本の履物の中で、一人世界中で愛されている

人気者がいます。それは、ビーチサンダルです。日本での呼び名がカタカナなだけに、

この履物の起源が日本にあるということを知らない人は意外に多いようですが、ちょっと

考えてみればすぐに合点が行くはずです。平たい土台に花緒をすげたその格好は、

馴染みの草履や雪駄そのものです。ビーチサンダルとは、実は(という言い方を

すると大袈裟ですが)ゴムでできた草履だったのです。

 

その歴史は昭和27年に遡ります。当時日本にいたレイ・パスティンというアメリカ人が、

日本人が履いている草履をゴムで安く大量生産して、アメリカ本国で売り出し

ひと山当てようと考えたのが始まりだったそうです。草履という履物を世界に売り出そうと

考えたのが日本人ではなくアメリカ人だったというのが驚きですが、つまりは

外国人から見てとてもユニークで、かつ実用に値すると判断したからこその着想でした。

それを内外ゴムという兵庫の会社が研究の末商品化に漕ぎ着け、その後、このゴム草履は

ハワイで大当たりします。今ではアメリカのみならず、世界各地で様々なデザインや

仕様のビーチサンダルが製造、流通され、夏の履物の定番となっています。

 

このビーチサンダルの生い立ちのことを思うと、今も昔も世界の人々はまだ見ぬ珍しい、

面白く刺激的なものやことを求めているのだということを痛感させられます。

今日のように、日本の文化が世界の人々にある程度知られるようになる

何十年も前に、不思議な日本の履物がちょっとした工夫を沿えて紹介されることで、

こんなにも人々から愛され定着するようになるのです。そう考えると、

日本の服飾文化の中には、まだ世界に対して本気で提案、紹介していない

素晴らしいものがたくさんあります。そして、それらを「どうせ理解されないだろう」と

自ら過小評価し、手も加えなければ気にも留めない私達日本人を見て、

当時のレイ・パスティンならこう言うでしょう。「いやあ、君達、実にもったいない」と。

 

しかし、義志は違います。日本が持っている大きなソフトパワーの一つである

独自の服飾文化の強みは最大限に活用させて頂きます。私は世界における

日本のプレゼンスを高めるためにも、「服」という表現媒体を通して日本の魅力を

世界に発信していきたいと思っています。しかし、私は社長でありながら

デザイナーでもありますので、その気質が働くと勝手気ままな

味付けをすることもしばしばあることをご理解下さい。

 

ちなみに、ビーチサンダルは一部の地域で「海ぞうり」とか「水雪駄」などと

呼ばれているようですが、それらはビーチサンダルの呼び名を変えただけに過ぎません。

ビーチサンダルは生まれてから60年も経っているというのに、

正直言って、まだまだ当時のデザインと代わり映えしないのです。

そこで、義志はゴムで下駄を作りました。

その名も「海下駄」。

ちょっと名前にひねりがありませんが、そこは敢えて愛嬌を持たせております。

6月には店頭に並びますので、どうか楽しみにお待ち下さい。

 

 

 

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