すがすがしい秋晴れが続き、日増しに秋の気配を感じる頃となりました。

秋といえば食欲の秋、読書の秋、行楽の秋、芸術の秋・・・・・と盛りだくさん。

皆様にとって実り深い秋になりますようお祈り申し上げます。

 

 

平成20年9月12日

義志東京本店

店長  樽見陽子

 

【新作入荷情報】

 

大和羽織

 

価格:47,250円(税込み) 色:黒 サイズ:小・中・大

 

ちょっと服装を正したいと思った時に、ジャケットという選択肢しか存在しない

現代日本のヘンテコな既成概念を打破すべく、義志が新たに提案する日本流の新型羽織。

重厚な襟が交差して作り出す前合わせの胸元には、着物ならではの
デザインが見事に表現されている。

内側のポケットは義志が好んで使用する「覗き亀甲」型になっており、細部に渡り徹底的なこだわりを感じさせる。

表地には上質な光沢を持つ高密度の綿サテンを使用し「晴れ」と「褻(け)」
どちらの場面にも着用できる絶妙な大人感を演出。

 

 

Tシャツ型第55

 

価格:11,340円(税込み) 色:白・黒 サイズ:小・中・大・特大

 

自然な風合いが特徴のムラ糸天竺に

光沢のあるサテン地を掛け合わせた七分袖カットソー。

深く切り込んだ襟の先端は「伸び亀甲」型になっており、

全体感としては野生的で男くさいデザインに仕上がっている。

肌触りがさらりとしていて風通しが良く、晩夏初秋に活躍する一枚。

 

 

鎧ジャージ 「立涌文」

 

価格:31,290円(税込み) 色:赤・黒 サイズ:小・中・大

 

人気の鎧ジャージから待望の第三弾が登場。

戦国時代、播磨を領して姫路城を築城した池田輝政の家系として知られる池田家に伝わる当世具足、
「立涌文威二枚胴具足(たてわくもんおどしにまいどうぐそく)」。

こんなにも現代的で洗練されたデザインの甲冑はそう滅多に残されてはいない。
その繊細な鮮やかさとファッション性の高さに心を奪われた義志が、
「これは何としても普段着に再現して身に纏いたい」という強い思いに駆られこの「作品」を生み出した。
黒と赤の2色展開だが、赤の配色が本物に倣っており、黒は義志が独自に考案した配色。
その柄(立涌文)の特徴を現代的に表現するため、デザインを可能な限り簡素化し、

かつ素材の切り替えで柄を出し表面の立体感を際立たせている。
本物の甲冑さながら、義志の職人も本作には特に時間と労力を費やして
見事完成に漕ぎつけた渾身の逸品。

 

銀河

 

価格:25,200円(税込み) 色:銀・黒 サイズ:小・中・大・特大

 

レーヨン混の光沢ある高級裏毛を使用した前開きパーカ。

着心地と防寒性を考慮し、裏地にはガーゼ天竺を使用。

ムラ染めに施された裏地のそのつかみどころのない色の世界が

羽織の内側に広がる小宇宙を思わせる。

羽織の腹部にあしらわれた一対の穴は一見ポケットのようだが、

手を入れてもそこには袋布が付いていない。

この「穴」の中の無限の空間は、それをブラックホール見立ててこしらえた

義志の軽い遊びである。

 

 

裏毛詰襟羽織「三段水玉」

 

価格:25,200円(税込み) 色:泥白・墨黒 サイズ:小・中・大・特大

 

肉厚の裏毛素材を使用した前開き羽織。

伊達政宗が所用したとされる紫羅背板地五色水玉文様陣羽織(むらさきらせいたじごしょくみずたまもんようじんばおり)

に用いられている「切り嵌め」の技術を義志が現代の刺繍の技術で再現。

アップリケのように柄を生地に乗せるのではなく、生地に柄の形の穴を開けて

そこに同じ形の柄を嵌め込んで縁を刺繍で押さえるというなんとも手のかかる技術である。

この加工の特徴は、羽織の内側から見ても、外側に施された柄と同じ模様が楽しめるというもので、

このような見えない部分に対するこだわりが何とも贅沢で男心をくすぐる。

羽織全体のデザインとしては、袖口や裾、襟、前立て部分といった輪郭を形成する箇所の全てに

ざっくりした編み地のアクリルテープで黒淵をあてがい、着る者の印象をより凛々しく見せる効果を持たせた。
襟には細いワイヤーが内蔵されていて、襟元の表情を自在に演出する事が可能。
前身頃中心に通した極太のアルミファスナーは、無骨さに潜む男の魅力をさりげなく表現している。

 


【義志情報通】

 

先行予約受付開始

『義志足袋』の新色が遂に登場!

大変長らくお待たせ致しました。

現在入手困難となっている義志足袋「隼」シリーズ待望の新顔が登場致します!!

皆様もご存じのように、本製品は牛革製のスポーツ仕様の地下足袋ですが

この度発売する新色には大胆に金革と銀革を採用し、高級感を追求しながらも

より刺激的でアクの強いデザインに仕上げております。

今季の義志は黒を主色としたシックで大人を意識したスタイリングを提案しているので

秋の新作やこれから発売される商品とも相性抜群。

そこで今回も販売数量に限りがあるため、本メールマガジンをご覧の皆様には
特別に先行予約の受付開始をご案内させていただきます

ご希望の方は店頭までお問い合わせ下さい。

 

  

【義志東京本店情報】

 

商品入荷のご案内を致します。

これまでにない綺麗めのデザインが話題となり即完売してしまった

陣羽織シャツ型第5が再入荷致しました。

充実の秋物新作とともにお楽しみ下さいませ。

皆様のご来店を心よりお待ち申し上げております。

 

店長のブログ
 http://blog.livedoor.jp/yoshiyuki_tokyo/

 

 

【進化せよ、日本】

〜代表・緒方義志の言いたい放題27〜

 

 

 

「いつまでも受信者でいることに甘んじるなかれ」

 

つい先日、ファッションの業界紙でおかしな記事を発見しました。「何かがおかしい」と

切り出すその記事の内容を要約すると、現在開催中の東京コレクションでは、

ファッションショーのフロントロー(最前列席)に座る業界関係者の様子が

パリやミラノと違って華やかさに欠けるそうです。色が地味でコンサバで、

最新のトレンドを目にしない、と。東京の「ファッションピープル」がダサい訳ではないが、

パリやミラノでは皆華やかに着飾っているのに、東京ではそうでないことに対し

ご不満のようで、記者は最後にこう締めくくります。「(独自の)スタイルがあると勘違いして

トレンドを無視した格好でフロントローに堂々と座っている方々もいるが、

その前に少しは東コレを盛り上げる努力をして欲しい。コレクションはデザイナーだけでなく、

観客もその一部。一人ひとりが東コレを華やかにしなくては。」

 

これはなんとも見当違いな記事です。確かに、東京コレクションはここ数年盛り上がりに

欠けると言われ続けており、海外からのバイヤーやプレスをもっと呼び込む勢いと華やかさが

不可欠です。しかし、東コレを盛り上げる努力をすべくは、まずはその仕掛け人たる

業界関係者達です。東コレが華やかでないと言いますが、それはひとえに東京の

ファッションを仕掛ける業界全体が市場に与える影響の純粋な結果であるか、または、

そもそも東京のファッション業界に市場への影響力がないかのどちらかです。

ファッション関連メディアは当然その一翼を大いに担っているわけで、そんな当事者である

業界紙が「誰が東京のファッションをダメにした」と言わんばかりの言いぐさには呆れて

言葉もありません。今のファッションが面白くないとするならば、その状況を作り上げたのは

消費者ではなく、物と情報の供給者であり価値観の提案者でもあるファッション業界

そのものです。なのに、ひとたび自分達が導いた最新のファッションが海外と比較して

相対的に華やかでないと感じると、自分達がそのトレンドの仕掛けに携わったことを

棚に上げ、消費者のファッション感度の乏しさを批判めいた口調でこき下ろして

自分達の不健全な自尊心を守ろうとするのは天に唾するようなものです。

 

そもそも、東コレのフロントローにトレンドが見られないという発想自体が、

日本のファッション業界のそこかしこにこびりついているヨーロッパ至上主義の露骨な表れです。

なぜなら、東京のファッションショーに参加する「ファッションピープル」のファッションこそ、

今の東京の傾向、すなわちトレンドであると理解してよく、仮にその見てくれが

コンサバなのであれば、コンサバがトレンドだということでしかないのです。しかし、

パリやミラノのファッショントレンドがコンサバではないのに、東京だけがコンサバだと、

「何かがおかしい」という不安に駆られる日本のファッション業界人たちの主体性の無さには、

毎度のことながら失望させられます。もし彼らが日本のファッションはダメだと思っているのなら、

その主体性の無さと世界のトレンドにおもねる姿勢こそが「ダメ」の原因に他なりません。

 

ファッションにとって欠いてはならないのは、独自の価値観を自由な発想と方法論で

モノやコトに表現することであって、よその国の流行ばかりを追いかけて模倣する精神が

価値基準の核になるようでは、到底個性的なファッションなど生まれるわけがないのです。

それを一番分かっていないのがファッション関連メディアだと、件(くだん)の記事を読んで改めて

思い知らされた気分です。東コレをみんなで盛り上げようと、読者である業界人や

消費者にハッパをかけるのは構いませんが、自分達が仕掛けの当事者であるという気負いや

自覚を持って日本のトレンドを昇華させて世界に発信する意気込みを持ってもらいたい

ものです。もっとも、世界に発信しようとするならば、どこぞの国の亜流であっては

お話にならないどころか、お隣の大国のように世界から蔑まれるのがオチですが。

 

今日の日本のファッション関連メディアはトレンドを追いかける立場に満足してしまっている

ようですが、トレンドを生み出すという醍醐味もこの仕事には備わっているということを

改めて思い出して欲しいと思います。「トレンドを先取りする」などという体の良い言葉で

自分の本当の自己顕示欲を誤魔化し続けることにあなた方は決して満足していない

はずです。他の誰かの仕掛けにより目まぐるしく変化していくファッションの動向を、

必死に追いかけて勝ち組を探し当てる予想屋の立場でい続けることがあなたたちの

本当の喜びではないはずです。自分達が誇りある東京の「ファッションピープル」の一員だと

自負するのであれば、いっそ世界のファッションのご意見番を目指そうじゃありませんか。東京には

その自力が十分あるのですから、もっとわくわくするようなことをやりましょう。

パリがこうだミラノがああだと言う前に、「俺達はこうだ」と世界に主張することができる

東京ファッションのスポークスマンに是非なってもらいたいものです。

 

 

※このメールマガジンは、ホームページより会員登録をして頂いたお客様、義志東京本店にて

顧客登録をして頂いたお客様、および関係者の皆様へ、自動配信させていただいております。


メールマガジン解除について
大変お手数ではございますが、こちらからご解除下さい。

義志ホームページ

義志通販サイト


ご意見・ご感想・お問い合わせ: daihyou@yoshiyuki.jp